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アトレーの後ろの席に家族を乗せたら『背もたれが立っていて疲れる』と言われた。そんな経験をした方も多いはずです。
結論から言うと、アトレーの後部座席は荷室を優先した作りなので、乗用車のような座り心地は期待しない方がいいです。ただ、クッションやリクライニングキットを足せば、長めの移動でもだいぶ楽になります。
この記事では、どこに手を入れるといくらで何が変わるのかを、順番に見ていきます。
アトレーの後部座席はなぜ硬くて立っているの?
まず、アトレーの後席がこうなっている理由からお話ししますね。
現行アトレー(2021年12月発売・S700V/S710V)は、4ナンバーの軽貨物車です。貨物車は荷物のスペースを大きく取る決まりがあるので、後席は小さく畳めることが優先されています。
その結果、背もたれは立ち気味で、座面のクッションも薄めです。畳んだ時に床がフラットになる代わりに、座った時の厚みは乗用の軽ほどありません。
アトレーの後席は「毎日の短い移動なら十分、長距離は工夫が必要」という席です。快適化は、クッション、背もたれの角度、窓と日差しの3つから手を付けると効果が分かりやすいです。

ちなみに、先代のアトレーワゴン(S321G/S331G)は5ナンバーの乗用車でした。『前のアトレーは後ろも座りやすかったのに』と感じる方がいるのは、そもそも車の区分が違うからなんです。
| 項目 | 現行アトレー(4ナンバー) | 先代アトレーワゴン(5ナンバー) |
|---|---|---|
| 区分 | 軽貨物 | 軽乗用 |
| 後席の作り | 荷室優先・畳みやすさ重視 | 座り心地も考えた乗用の作り |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 最大積載量 | 350kg(2名乗車時)・250kg(4名乗車時) | 設定なし |
後席の広さそのもの(足元・頭上・横幅)はアトレーの後部座席の広さと座り心地で方向別に見ています。内装全体の質感やグレードごとの違いはアトレーの内装の解説で比べています。
後部座席の乗り心地を良くする方法
後席の乗り心地で不満が出やすいのは、お尻と腰です。ここはお金をかけずにできることから試してみてください。
座面と背中にクッションを足す
一番手軽なのは、クッションを足すことです。座面に厚めの低反発クッション、腰に小さなランバーサポートを置くだけでも、段差での突き上げがやわらぎます。
ただ、座面を高くしすぎると頭が天井に近づきます。背の高い人が座るなら、厚さは控えめにしておきましょう。
空荷で跳ねるのを抑える
アトレーは荷物を積む前提の足まわりなので、空っぽだと後ろが跳ねやすいことがあります。
実は、荷室に少し荷物を積んでいる方が落ち着くと感じる人もいます。とはいえ重い物を固定せずに置くのは危ないので、積むなら固定できる物にしてください。
乗り心地そのものの特徴はアトレーの乗り心地と静かさで詳しく書いています。
- 座面に厚さ3〜5cm程度のクッションを敷く
- 腰のすき間に小さなクッションを入れる
- タイヤの空気圧が指定どおりか確かめる
- 荷室の荷物が走行中に動かないよう固定する
- 長距離は1時間半〜2時間ごとに休憩を入れる
リクライニングキットで背もたれの角度を変える
『背もたれをもう少し倒せたら楽なのに』という声は本当に多いです。そこで出てくるのが、後部座席のリクライニングキットです。
現行アトレーの後席は、乗用車のように好きな角度へ倒して座ることを前提にした作りではありません。そのため社外品で、背もたれの角度を何段階かに変えられるキットが売られています。
| 方式 | 中身 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ボルトオンのリクライニングキット | 純正の取り付け部に金具を足して角度を変える | 部品2万〜5万円程度+取付工賃 | 純正シートのまま少し倒したい |
| 背もたれ角度の固定変更 | 決まった角度に1段だけ寝かせる | 部品1万〜3万円程度+取付工賃 | 角度は1つでいいので安く済ませたい |
| シートごと交換(改造) | 乗用車用などのシートに載せ替える | 数十万円程度になることも | 本格的に作り変えたい |
金額は、社外品の一般的な価格帯を目安として置いたものです。製品や取付店でかなり変わるので、見積もりで確かめてみてください。

背もたれやシートベルトの取り付け部に手を入れると、安全性や車検に関わります。「車検対応」とうたっている製品か、取付店が保安基準を確かめてくれるかを先に聞いておきましょう。シートを倒した状態で荷室を狭くすると、4ナンバーの条件に関わることもあるので、改造の相談は整備工場にするのが安心です。
リアシートのリクライニング改造は、DIYで挑戦する方もいます。ただ、ボルトの締め付けが甘いと事故の時に危ないので、自信がなければお店に任せた方が結果的に安心ですよ。
ヘッドレストと天井まわりの工夫
背もたれを倒すと、次に気になるのが頭の位置です。ここは座る人の身長で感じ方がかなり変わります。
ヘッドレストの高さを合わせる
後席のヘッドレストは、耳の上あたりに中心が来るのが目安です。低すぎると追突された時に首を守れないので、座る人に合わせて調整しておきましょう。
後席のヘッドレストの形や調整の幅は、グレードや年式で違うことがあります。手持ちの車の取扱説明書で確かめてみてください。
天井の高さを生かす
アトレーは全高が1,890mm(ダイハツ公式・現行型)あって、頭上には余裕があります。背の高い人が座っても、天井に頭が当たりにくいのは強みですね。
「後ろ、狭くない?」
「足元はそこそこだけど、上はすごく広いよ。」
天井の空間は、ネットやバーを付けて収納にも使えます。ただ、後席に人が乗る時は、頭の上に重い物を載せないようにしておきましょう。
急ブレーキで物が落ちてこないよう、軽い物だけを載せるのが基本です。収納の作り方はアトレーの収納・コンソールで紹介しています。
後ろの窓が開かない時は?
『後部座席の窓が開かないんだけど、故障?』という相談は、実はよくあります。
まずは慌てずに、次の順番で確かめてみてください。
窓が開かない理由は、大きく分けて3つあります。
1つめは、もともと開閉しない仕様の窓の場合です。2つめは運転席のロックが入っている場合、3つめが本当に故障している場合ですね。
- 取扱説明書で、自分のグレードの後席の窓が開閉できる仕様かを見る
- 運転席側のウインドウロック・チャイルドロックが入っていないかを見る
- 他の窓は動くか、スイッチを押した時に音がするかを確かめる
- 仕様上は開くのに動かない時は、販売店で診てもらう
窓の開き方はグレードや年式で違うことがあるので、中古で買った方は特に説明書で確かめておくと安心です。
なお、アトレーのバックドアのガラスは、ポップアップ機構付のリヤガラスになっています(全車)。『後ろの窓』でこちらを探している方は、バックドアのガラスだけを開けて小物を出し入れできる機能だと覚えておくと便利です。
日差しと暑さ・寒さの対策
後席の快適さは、座り心地だけでなく温度でも大きく変わります。アトレーは窓が大きいので、夏の日差しが後ろまで届きやすいんです。
| 悩み | 手軽な対策 | ポイント |
|---|---|---|
| 夏の日差しがまぶしい、暑い | 後席の窓にサンシェード・カーテン | 走行中は運転の視界をふさがない物に |
| 冬に足元が寒い | ブランケット、ひざ掛け | 4WD車はリヤヒーター付き |
| 後ろまでエアコンの風が来ない | サーキュレーターで風を送る | 配線とコードの固定を忘れずに |
| 車内の臭い | 換気とエアコンフィルター交換 | フィルターは定期的に |
4WD車には、グレードを問わずリヤヒーターが付いています(ダイハツ公式)。2WDで冬の後席が寒い方は、ブランケットを1枚積んでおくと喜ばれますよ。
サンシェードやカーテンの選び方はアトレーのサンシェード・カーテンの選び方にまとめています。
快適化にかかる費用はどれくらい?
『全部やったら、いくらかかるの?』と気になりますよね。ここまでの方法を、費用の目安が小さい順に並べてみます。
| 快適化の方法 | 費用の目安 | 効果が出やすい悩み |
|---|---|---|
| タイヤの空気圧を指定どおりにする | 0円(スタンドで確認) | 突き上げ、ふらつき |
| 座面・腰のクッション | 3,000〜1万5千円程度 | お尻と腰の痛み |
| ブランケット・ひざ掛け | 2,000〜5,000円程度 | 冬の足元の寒さ |
| 後席窓のサンシェード・カーテン | 5,000〜2万円程度 | 夏の日差しと暑さ |
| 天井の収納ネット・バー | 3,000〜1万5千円程度 | 足元に物が散らかる |
| リクライニングキット | 部品1万〜5万円程度+工賃 | 背もたれが立っていて疲れる |
どれも社外品の一般的な価格帯を目安として置いたもので、製品やお店で変わります。
結論から言うと、まずは下の段の高い物より、上の段の安い物から順に試すのがおすすめです。クッションと空気圧だけで『これで十分かも』となる方も多いんです。
家族の誰がどこを「つらい」と言っているかを先に聞いてみてください。腰なのか、暑さなのか、背もたれの角度なのか。悩みが分かれば、お金をかける場所を1つに絞れます。
後席を「人を乗せる席」にしたい時の選択肢
ここまでの工夫をしても『やっぱり後ろに人を乗せることが多い』という方もいるはずです。その場合は、車の選び方から見直すのも一つの手です。
- クッションとキットで数万円から手を入れられる
- 荷室の広さはそのまま生かせる
- 車中泊やアウトドアとも両立しやすい
- いまの車を手放す手間がない
- 座面の厚みそのものは大きく変えにくい
- 改造の内容によっては車検の確認が要る
- 大人4人の長距離移動はやはり疲れやすい
- 窓の仕様は後から変えにくい
車いすで乗り降りする家族がいる場合は、福祉車両のアトレー スローパーという選択肢もあります。使い勝手と価格はアトレー スローパーの価格と使い勝手で確かめてみてください。
これから買う方で、後席の座り心地が気になるなら、試乗の時に家族にも後ろに座ってもらうのが一番確実です。値引きの交渉を始める前にアトレーの値引き相場と限界額も見ておくと、商談がスムーズに進みます。
- ダイハツ アトレー 公式サイト:最新の価格・グレード・装備はメーカーの公式情報で確認できます
よくある質問
アトレーの後部座席はリクライニングできますか?
乗用車のように好きな角度へ倒して座る作りではありません。背もたれの角度を変えたい時は、社外品のリクライニングキットを使う方法があります。取り付けは安全と車検に関わるので、お店で相談するのが安心です。
リクライニングキットは車検に通りますか?
製品と取り付け方しだいです。「車検対応」とされている製品を選び、取付店に保安基準に合うかを確かめてもらうと安心です。自分で改造した場合は、車検の前に整備工場で見てもらいましょう。
後部座席の窓が開かないのは故障ですか?
故障とは限りません。もともと開閉しない仕様か、運転席側のロックが入っていることもあります。取扱説明書で仕様を確かめ、仕様上開くのに動かない時だけ販売店に相談してください。
後部座席の乗り心地を一番安く良くする方法は?
座面と腰にクッションを足すのが手軽です。あわせてタイヤの空気圧を指定どおりにし、休憩をこまめに入れると疲れ方がだいぶ変わります。
まとめ
- アトレーの後席は4ナンバーの荷室優先の作りで、背もたれが立ち気味・座面は薄め
- 手軽な快適化はクッション、休憩、タイヤの空気圧の確認
- 背もたれを倒したい時は社外品のリクライニングキット。車検対応と取付店の確認を
- 後ろの窓が開かない時は、仕様とロックを先に確かめる
- 全高1,890mmで頭上は広い。天井収納は軽い物だけにする





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