現行アトレー(S700V/S710V)の特徴と評価

現行型アトレーの外観

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『S700Vって書いてあるけど、これが今のアトレー?』。中古車情報や車検証を見て、型式が気になった方も多いですよね。

結論から言うと、S700V(2WD)とS710V(4WD)は、2021年12月に出た6代目の現行アトレーの型式です。4ナンバーの軽貨物車で、全車ターボ・CVTになっています。

この記事では、現行型の特徴と、改良ごとの違い、良い点と気になる点を数字で見ていきます。

目次

S700V・S710Vはどの型式?

先に結論

車検証の型式欄に「3BD-S700V」とあれば2WD、「3BD-S710V」なら4WDの現行アトレーです。デッキバンはS700W/S710Wになります。

型式の頭に付く「3BD」は、排出ガス規制の区分を表す記号です。その後ろの「S700V」が車の型を表しています。

型式車種駆動方式
3BD-S700Vアトレー(X・RS)2WD(FR・後輪駆動)
3BD-S710Vアトレー(X・RS)4WD(電子制御式パートタイム)
3BD-S700Wアトレー デッキバン2WD(FR・後輪駆動)
3BD-S710Wアトレー デッキバン4WD(電子制御式パートタイム)
S781Ve-アトレー(電気自動車)2WD(FR)のみ

「アトレー v700」と調べる方もいますが、正しくはS700Vです。車検証の「型式」欄を見るのがいちばん早い確かめ方です。

兄弟車のハイゼット カーゴも同じS700V系の型式を使っています。車体は同じで、アトレーは全車ターボ・CVTの上級版という位置づけなんです。

現行アトレーの型式S700V、S710V、S700W、S710Wの見分け方を示した図

6代目で何が変わった?先代との違い

『先代のアトレーワゴンと、何がそんなに違うの?』という方も多いはずです。

いちばん大きいのは、ナンバーの区分です。先代は5ナンバーの軽乗用車でしたが、現行は約20年ぶりに4ナンバーの軽貨物車に戻りました。

項目先代アトレーワゴン(5代目)現行アトレー(6代目)
型式S321G/S331G(2007年9月以降)S700V/S710V
販売期間2005年5月〜2021年12月2021年12月20日〜
ナンバー区分5ナンバー(軽乗用)4ナンバー(軽貨物)
トランスミッション4ATCVT
4WDフルタイム4WD3モード切替のパートタイム4WD
乗車定員4名4名(2名乗車時に最大積載350kg)
軽自動車税(自家用)年10,800円(5ナンバー軽乗用)年5,000円

4ナンバーになったことで、軽自動車税は年5,000円になりました。一方で、車検は初回2年・以降2年ごとで、乗用の初回3年とは違います。

プラットフォームは、軽貨物専用の「DNGA-FR」に一新されました。トランスミッションも4ATからFR用のCVTに変わっています。

先代との違いをもっと詳しく知りたい方は、アトレーワゴン(S321G)と現行アトレーの違いをどうぞ。

4ナンバーになって困ることは?

実は、4ナンバーでも普段の使い方で困ることはあまりありません。

ただ、後席は荷物を積む前提の作りなので、乗用ワゴンと比べると簡素に感じる方もいます。人を乗せる時間が長い方は、試乗で後席にも座ってみてください。

現行アトレーの基本スペック

数字で見ると、現行アトレーの性格がよく分かります。ダイハツ公式の諸元をもとに並べました。

項目数値(現行・公式)
全長×全幅×全高3,395mm×1,475mm×1,890mm
ホイールベース2,450mm
最低地上高160mm
最小回転半径4.2m
荷室長×荷室幅×荷室高(RS 2WD)1,820mm×1,265mm×1,215mm
最大積載量350kg(2名乗車時)/250kg(4名乗車時)
エンジンKF型 0.66L 直3 DOHCターボ
最高出力/最大トルク47kW(64PS)/91N・m
WLTC燃費14.7km/L(全グレード共通)
燃料タンク38L(レギュラー)
車両重量RS 2WD 970kg/RS 4WD 1,020kg

最小回転半径4.2mは、狭い路地や駐車場で扱いやすい数字です。背は1,890mmと高いですが、そのぶん荷室の高さも1,215mmあります。

WLTC燃費は2WDも4WDも14.7km/Lで同じです。4WDを選んでも、カタログ上の燃費は変わらないんです。

S710Vの4WDは、走る場面に合わせてモードを切り替えます。

S710Vの4WDの3モード
  1. 2WD:乾いた舗装路でふだん使うモード
  2. 4WD AUTO:雨や雪で路面が変わる時に、必要に応じて4WDになるモード
  3. 4WD LOCK:ぬかるみや深い雪から抜け出したい時のモード
現行アトレーの寸法と荷室寸法をまとめた図

発売から今までの改良

『同じS700Vでも、年式で中身が違うの?』。中古を探す方には、ここが大事なところです。

現行アトレーは、発売から何度か手が入っています。

時期内容
2021年12月20日6代目発売(X・RS・デッキバン)。全車ターボ・CVT
2022年1月スバル サンバーバン「ディアス」(アトレーRS相当)へOEM開始
2023年12月〜2024年1月認証不正問題で出荷停止。2024年1月30日に解除
2024年11月5日後方確認の新しい安全基準に対応しセンサー追加・値上げ
2026年2月2日e-アトレー(電気自動車・S781V)発売
2026年6月4日スマートアシストの検知拡大、RS・デッキバンに液晶メーター

2026年6月の改良では、横断中の自転車や、交差点を右折する時の対向車なども検知するようになりました。この改良は全グレード共通です。

中古のS700Vを見る時に確かめたいこと
  • 初度登録の年月で、どの改良の後の車かを確認する
  • 2024年11月以降の車か、それより前の車かを見ておく
  • RSとXのどちらか(ACC・LKCの有無)を確かめる
  • 2WD(S700V)か4WD(S710V)かを車検証で確認する

年式ごとの見分け方は、アトレーの歴代モデル一覧でも詳しく書いています。

現行アトレーの良いところ

『実際、評価はどうなの?』と気になりますよね。よく挙がる良い点を、数字と一緒に見ていきます。

まずは、全車ターボである点です。最大トルク91N・mを2,800rpmで出すので、荷物を積んだ坂道や高速の合流で余裕を感じやすいです。

次に、荷室の使いやすさです。防水のイージーケアマットやユースフルナット、マルチフックが付いていて、棚やフックを後付けしやすくなっています。

よく挙がる良い点
  • 全車ターボで、荷物を積んでも力に余裕がある
  • 荷室が広く、車中泊や仕事の道具を積みやすい
  • 4ナンバーで軽自動車税が年5,000円
  • RSとデッキバンにACC・LKCが付く
気になると言われる点
  • 背が高く、横風の影響を受けやすいと感じる人もいる
  • 後席は乗用ワゴンより簡素
  • 車検は2年ごと(乗用の初回3年とは違う)
  • NAエンジンやMTは選べない

安全面では、ADB(アダプティブドライビングビーム)とサイドビューランプを軽キャブオーバーバンで初めて搭載したと公式に案内されています。夜道を走る機会が多い方にはうれしい装備です。

気になるところと、向いていない人

良い点がある一方で、合わない人もいます。

例えばこんな場面です。

「家族4人で毎週遠出したい」という使い方だと、後席の快適さや荷物との両立で物足りなく感じることがあります。こうした方には、5ナンバーの軽ワゴンも比べてみるのがおすすめです。

よくある失敗

「アトレー」という名前だけで、先代のアトレーワゴンと同じ感覚で選んでしまうケースです。現行は4ナンバーの軽貨物車なので、車検の間隔や後席の作りが違います。

MTに乗りたい方も注意が必要です。現行アトレーはCVTのみで、MTが欲しいなら兄弟車のハイゼット カーゴを見ることになります。

『ハイゼット カーゴと同じ車体なら、安いほうでいいのでは?』と迷う方もいますよね。

アトレーは全車ターボで、上のグレードにはACCやオートエアコンが付きます。仕事の道具として割り切るならハイゼット カーゴ、遊びや長距離も考えるならアトレー、と考えると選びやすいです。価格と装備の差はアトレーとハイゼットカーゴの違いで比べています。

4ナンバーの税金や車検の仕組みをくわしく知りたい方は、アトレーは4ナンバー(軽貨物)も読んでみてください。

背の高さも人によっては気になります。全高1,890mmなので、自宅の駐車場や立体駐車場の高さ制限は先に測っておきましょう。

e-アトレーは同じS700V?

『電気自動車のアトレーも、型式は同じなの?』という方もいますよね。

e-アトレーは2026年2月2日に発売された電気自動車で、型式はS781Vです。ガソリン車のS700Vとは別の型式になります。

項目ガソリン車(S700V/S710V)e-アトレー(S781V)
動力0.66Lターボ+CVTモーター(電気自動車)
駆動方式2WD(FR)/4WD2WD(FR)のみ
グレードX・RS・デッキバンRSのみ
価格(税込)1,738,000円〜2,255,000円3,465,000円
燃費・航続距離WLTC 14.7km/L一充電走行距離(WLTC)257km

価格はどちらもメーカー希望小売価格(消費税込)です。ガソリン車は2026年6月改良後の価格になります。

e-アトレーのボディカラーは、ブラックマイカとブライトシルバーを除く4色です。詳しくはe-アトレー(電気自動車)とはで解説しています。

新車で買うならいくらかかる?

現行のガソリン車は、2WDのXが1,738,000円から、4WDのデッキバンが2,255,000円までです。4WDはどのグレードも154,000円高くなります。

実際の総額はオプションや値引きで変わるので、見積もりを取って比べるのが早いです。値引きの目安はアトレーの値引き相場と限界額でまとめています。

アトレー買いたいドットコム

アトレーの値段、先に相場を見ておく

現行アトレーを検討しているなら、グレードと駆動方式をそろえて見積もりを取り、総額を比べてみてください。

無料今の車の買取相場を調べる

※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

公式・関連サイトの情報

よくある質問

現行アトレーの型式は何ですか?

2WDが3BD-S700V、4WDが3BD-S710Vです。デッキバンは2WDがS700W、4WDがS710Wになります。

S700Vはいつから販売されていますか?

2021年12月20日に発売された6代目から、S700V/S710Vの型式になっています。

S700Vの2WDはFFですか?

いいえ、現行アトレーの2WDはFR(後輪駆動)です。4WDは2WD・4WD AUTO・4WD LOCKの3モードを切り替えられます。

S700Vの軽自動車税はいくらですか?

自家用の軽貨物なので、軽自動車税(種別割)は年5,000円です。5ナンバー軽乗用の10,800円とは違います。

ハイゼット カーゴとアトレーは同じ型式ですか?

車体は同じで、型式もS700V系を共有しています。アトレーは全車ターボ・CVTで、装備が乗用寄りの上級版です。

まとめ

この記事の要点
  • S700Vは現行アトレーの2WD、S710Vは4WD。デッキバンはS700W/S710W
  • 2021年12月発売の6代目で、4ナンバーの軽貨物車に戻った
  • 全車ターボ・CVT、WLTC燃費は全グレード14.7km/L
  • 2024年11月と2026年6月に改良。中古は初度登録年月で見分ける
  • e-アトレーはS781Vの別型式で、価格は3,465,000円
アトレー買いたいドットコム

アトレー買いたいドットコム 編集部

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