アトレーワゴン(S321G)と現行アトレーの違い|5ナンバーから4ナンバーへ

先代アトレーワゴンと現行アトレーの違いを比較する記事のアイキャッチ

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中古車サイトを見ていたら、「アトレー」と「アトレーワゴン」が混ざって出てきて、どっちがどっちか分からなくなった方も多いはずです。名前はほぼ同じなのに、値段も見た目もけっこう違いますよね。

結論から言うと、アトレーワゴンは2021年12月まで売られていた5ナンバーの軽乗用、現行のアトレーは4ナンバーの軽貨物です。後ろの席で人を乗せるならワゴン、荷物と安全装備を取るなら現行型、と考えると選びやすくなります。

この記事では、2台の違いを項目ごとに比べて、自分に合うほうを決められるようにしていきます。

目次

アトレーワゴンとアトレー、何が違うの?

まずは名前の整理から。アトレーワゴンは、2005年5月に出た5代目の車名です。

2007年9月以降の型式はS321G(2WD)とS331G(4WD)で、中古で多く出回っているのはこの型式です。前期のS320G/S330Gも含めて、2021年12月まで作られていました。

2021年12月20日に出た6代目から、車名は「アトレー」に戻りました。型式はS700V(2WD)とS710V(4WD)です。

項目アトレーワゴン(5代目)アトレー(6代目・現行)
販売期間2005年5月〜2021年12月2021年12月20日〜
型式S320G/S330G、2007年9月以降 S321G/S331GS700V/S710V(デッキバンはS700W/S710W)
ナンバー区分5ナンバー 軽乗用4ナンバー 軽貨物
エンジンターボターボ(全車・NAなし)
変速機4ATCVT
4WDの方式フルタイム4WD電子制御パートタイム4WD(2WD/4WD AUTO/4WD LOCK)
乗車定員4名4名
最大積載量設定なし350kg(2名乗車時)・250kg(4名乗車時)

出典はダイハツ公式と、自動車メディアのカタログ情報です。

先に結論

「アトレーワゴン」は先代の軽乗用、「アトレー」は現行の軽貨物。約20年ぶりに4ナンバーへ戻ったのが6代目なんです。同じ車の新旧、というより、性格の違う2台と考えたほうが選びやすくなります。

アトレーワゴンと現行アトレーの違いを項目別に並べた図解

歴代モデル全体の流れはアトレーの歴代モデル一覧で年表にしています。

なぜ5ナンバーから4ナンバーに戻ったの?

『ワゴンのほうが乗用車っぽくていいのに、なぜ貨物に?』と思いますよね。

実は、アトレーはもともと軽バンの上級グレードとして生まれた車です。初代は1981年の「ハイゼット アトレー」で、ハイゼットの乗用寄りのグレードでした。

4代目の途中から5ナンバーのワゴンだけになり、5代目もその流れで作られました。6代目で4ナンバーへ戻ったのは、荷物を積む使い方に振り切るためと考えられます。

現行型は、軽貨物専用のDNGA-FRプラットフォームで作られています。兄弟車のハイゼット カーゴと車体を共有し、アトレーはそのうえで全車ターボ・CVTの上級版、という位置づけです。

車名の由来

アトレーの名前は、フランス語で「魅力的な」を意味する ATTRAI からの造語です。世代が変わっても、この名前はずっと受け継がれています。

現行型そのものの特徴は現行アトレー(S700V/S710V)の特徴と評価で詳しく書いています。

税金・車検・保険はどう変わる?

ナンバー区分が違うので、維持費の決まり方も変わります。ここは表で見たほうが早いですね。

項目アトレーワゴン(5ナンバー)現行アトレー(4ナンバー)
軽自動車税(自家用)軽乗用の税額(登録時期と経過年数で変わる)年5,000円
車検の周期新車は初回3年・以降2年ごと初回2年・以降2年ごと
自動車重量税(自家用・2年分)経過年数で変わる6,600円(13年未満の場合)
任意保険の区分軽四輪乗用車軽四輪貨物車

いま中古で買うアトレーワゴンは、ほとんどが初回車検を終えた車です。なので車検はどちらも2年ごとだと考えて大丈夫ですよ。

差が出るのは税金です。アトレーワゴンは登録から年数がたった車も多く、13年を超えると軽自動車税も重量税も重課で上がります。

古い年式ほど税金が上がる

2007年ごろのS321Gだと、すでに13年を超えています。車両価格が安くても、毎年の税金と車検の重量税は現行型より高くなりやすいです。購入前に、年式から何年たっているかを数えておきましょう。

現行型の税金の詳しい内訳はアトレーの軽自動車税と重量税にまとめています。

走りと乗り心地はどう違う?

走りの違いで大きいのは、変速機と4WDの方式です。

アトレーワゴンは4速AT、現行型はCVTです。CVTは段のない変速なので、加速がなめらかで、エンジン回転を抑えて走りやすいのが特徴ですね。

燃費は現行型がWLTCモードで14.7km/L(全グレード共通・国交省審査値)です。アトレーワゴンは測り方の古い基準の数値しかないので、単純な比較はできません。

項目アトレーワゴン現行アトレー
エンジン0.66LターボKF型 0.66L 直列3気筒ターボ 47kW(64PS)・91N・m
変速機4ATCVT
2WDの駆動後輪駆動FR(後輪駆動)
4WDフルタイム2WD/4WD AUTO/4WD LOCKの切り替え
燃費(WLTC)公表なし14.7km/L

現行型の4WDは、普段は2WDで走り、滑りやすい道ではAUTOやLOCKに切り替えます。雪道やぬかるみを走る方には心強い仕組みです。

乗り心地は、アトレーワゴンのほうが乗用車らしい柔らかさがある、という声をよく聞きます。現行型は荷物を積む前提の足まわりなので、空荷だと跳ねる感じが出ることもあります。

『結局、どっちが乗りやすいの?』と迷ったら、試乗で段差と高速の合流を試してみてください。現行型の乗り心地はアトレーの乗り心地と静かさで詳しく書いています。

荷室と後席、どっちを重視する?

ここが選び方の分かれ目です。5ナンバーのワゴンは後席の快適さ、4ナンバーの現行型は荷室の広さに寄せた作りなんです。

選び分けの目安

後席に大人を乗せて出かけることが多いならアトレーワゴン。1〜2人で乗って荷物をたくさん積むなら現行アトレー。迷ったら、1か月の使い方を思い出して、どちらの場面が多いかで決めてみてください。

重視することアトレーワゴン現行アトレー
後席の座り心地乗用車寄り荷室優先で背もたれは立ち気味
荷室の床乗用の作り後席を畳むとほぼ平ら
最大積載量設定なし350kg(2名乗車時)
荷室の床材乗用の内装防水のイージーケアマット
車両価格中古のみで抑えやすい新車は173.8万円から
使い方に合わせたアトレーワゴンと現行アトレーの選び方

現行型の荷室は、諸元表で荷室長1,820mm×荷室幅1,265mm×荷室高1,215mm(RS 2WD)です。自転車やキャンプ道具を積む方には、この差は大きいですよね。

例えばこんな場面です。

「週末は家族4人で出かけて、たまに釣り道具を積むくらいです。」
「それなら、後席の座り心地を優先してワゴンを見てみるのもありですね。」

逆に、1〜2人で乗って荷物をたくさん積むなら、現行型のほうが満足しやすいはずです。車中泊を考えている方も、現行型の平らな荷室が役に立ちます。

安全装備の差はかなり大きい

安全装備は、世代の差がいちばん出るところです。

現行アトレーは、ステレオカメラ方式の「スマートアシスト」を全車に備えています。2026年6月4日の改良で、横断中の自転車や右折時の対向車などにも対応しました。

装備アトレーワゴン現行アトレー
衝突回避支援ブレーキ年式・グレードで有無が違う(要確認)スマートアシスト(全車)
ADB(アダプティブドライビングビーム)なし搭載
全車速追従ACC・LKCなしRS・デッキバンに標準(Xはなし)
ブレーキ制御付誤発進抑制年式で違う(要確認)前方・後方とも搭載

アトレーワゴンは長く作られた車なので、年式によって安全装備の中身が違います。中古で選ぶ時は、車検証の年式とカタログで何が付いているかを確かめておきましょう。

中古のアトレーワゴンを見る時のチェック
  • 型式がS321G/S331Gか、前期のS320G/S330Gか
  • 登録から何年たっているか(13年超は税金が上がる)
  • 衝突回避支援ブレーキが付いた年式か
  • 4ATの変速にショックや滑りがないか
  • 下回りのサビ(雪国や海沿いで使われた車は特に)

現行型の安全装備でできること・できないことはアトレーの安全装備で詳しく書いています。

結局どっちを選ぶ?価格の考え方

現行アトレーの新車価格は、2026年6月改良後のメーカー希望小売価格(消費税込)で、X 2WDの1,738,000円からRS 4WDの2,013,000円までです。デッキバンは2WDで2,101,000円です。

アトレーワゴンは中古でしか買えません。価格は年式・走行距離・状態で大きく変わるので、ここでは断定しません。相場は時期と地域でも動きます。

選ぶ順番
  1. 後席に大人を乗せる頻度と、荷物を積む頻度を書き出す
  2. 安全装備に何を求めるかを決める
  3. アトレーワゴンなら、年式から税金と車検の負担を見積もる
  4. 現行型なら、新車と未使用車・中古の総額を並べる

ここが大事なところです。中古のアトレーワゴンは車両価格が安くても、年式が古いぶん修理や税金でお金がかかることがあります。総額で比べるのがいちばん確かですよ。

中古で探すなら、年式と走行距離、修復歴の有無で絞り込んで見ていくのがおすすめです。

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※相場は年式・走行距離・状態で変わります。

現行型を新車で買うなら、値引きの目安と交渉の順番をアトレーの値引き相場と限界額で見てから商談に行ってみてください。電気自動車のe-アトレー(S781V・2026年2月発売・RSのみ3,465,000円)も新しい選択肢です。気になる方はe-アトレーの解説もどうぞ。

公式・関連サイトの情報

よくある質問

アトレーワゴンは今も新車で買えますか?

買えません。アトレーワゴンは2021年12月で販売を終えています。現行型は「アトレー」という名前の4ナンバー軽貨物で、アトレーワゴンを買うなら中古車になります。

S321GとS331Gの違いは何ですか?

S321Gが2WD、S331Gが4WDです。どちらも2007年9月以降のアトレーワゴンの型式で、それより前はS320G/S330Gでした。

現行アトレーを5ナンバーで登録できますか?

できません。現行アトレーはメーカーが軽貨物として作っている車なので、4ナンバーでの登録になります。5ナンバーの軽乗用が良いなら、アトレーワゴンが候補になります。

アトレー7とアトレーワゴンは同じ車ですか?

別の車です。アトレー7は2000年〜2004年ごろに売られた普通車の7人乗りで、1.3Lエンジンを積んでいました。軽自動車のアトレーワゴンとは車格が違います。

アトレーワゴンのほうが燃費はいいですか?

燃費の測り方が違うので、単純には比べられません。現行型はWLTCモードで14.7km/Lで、変速機がCVTになったぶん、普段の走り方では回転を抑えやすくなっています。

まとめ

この記事の要点
  • アトレーワゴン(S321G/S331G)は2021年12月までの5ナンバー軽乗用、現行アトレー(S700V/S710V)は4ナンバー軽貨物
  • 変速機は4ATからCVTへ、4WDはフルタイムから3モード切り替えのパートタイムへ変わった
  • 現行型は軽自動車税が自家用で年5,000円。古いアトレーワゴンは13年超で税金が上がる
  • 後席の快適さならワゴン、荷室の広さと安全装備なら現行型
  • 中古のアトレーワゴンは年式・安全装備・税金を含めた総額で比べる
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アトレー買いたいドットコム 編集部

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